制作業者の見極め方

お客様の声でホームページ制作業者を見極める

「ホームページを新しくしたその日に3件の資料請求がありました!」

制作業者のホームページ内のお客様の声を見ていると、たまにそう言った類の声が載っています。

たしかにすごいことだと思うのですが、実はコレ、いろいろな背景が考えられます。

このお客様の声を採用したと言うことは、業者としては「オープン当日にいきなり効果が現れました。」と言いたいのでしょう。

しかし、充実したコンテンツやSEO対策の効果にしろ、ブログやSNSの効果にしろ、1日目にして結果が出ることはちょっと考えにくいです。

となると、チラシやパンフレットを同時に作成して配布して、何か特典を付けたりして資料請求を促していた等が考えられますね。

これは、少々予算はかかると思いますが、良い対策だと思います。

良い対策なのですが、厳密に言うとホームページが仕事をしたワケではなく、チラシが仕事をしたことになります。

よって、ちょっと詭弁に近いのかなぁと言った感じですね。

次に、知り合いなどの協力という可能性が考えられます。

これはもう、新人営業マンがまずは家族や知り合いを攻めるのと同じですので、やはりホームページが仕事をしたワケではないですね。

次、 店内で既存のお客様に、とか、お店の前の看板などでリニューアルオープン前から案内していた可能性も考えられます。

これも良い対策のひとつだと思いますが、仕事をしたのは、店内のスタッフやお店の看板・ポップ等であり、ホームページが仕事をしたとは言えないでしょう。

さらに次、これはちょっと考えたくないのですが、実績の欲しい業者が画策したという可能性です。

3件程度なら、複数のメールアドレスを用意して簡単に資料請求できるでしょう。

なぜ私が同業者を敵に回すようなことを言うのか?実は、実際に私のお客様から聞いたことがあるのです。

そのお客様は、以前ホームページをリニューアルした時、最初の1ヶ月で100件超の商品無料サンプル希望メールが届いたそうです。

その時は嬉しくて、バタバタと大忙しで対応したそうなのですが、翌月にはパッタリとこなくなり、月に数件程度、リニューアル前と変わらない件数に結局は落ち着いたそうです。

「ホームページのリニューアル効果ってやっぱり最初だけなんでしょうか?」という質問を私に投げかけてきたのが、それを知るきっかけでした。

まあ真相はわからないのですが、あまりにも不自然な動きですね。

このように、業者のアピール内容を額面どおりに受け取るのは危険であり、業者を探すのならば、むしろ穿った見方をした方が良いと私は考えています。

業者側も「嘘じゃないから」と言って、少しでも実績をアピールしようと必死なのです。

確かに、「リニューアル当日に3件の資料請求」という事実があるワケで、嘘ではないですね。。。

この業界、豚肉はグラム100円!みたいにある程度ハッキリとした相場もなく、業務内容もIT関係に疎い人は、深く見ようとしないのですが、本気でホームページやブログで結果を出したいのであれば、本気で業者を見極める必要があると思います。