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お店にホームページは必要か?【小売・サービス業編】

2021.03.01更新

ホームぺージを持ってもチェーン店や人気店には勝てないと思ってるオーナーも多いって聞きますけど
そんなことはないですよ。今は小さなお店や個人店にとっては有利な時代だと思います。
個人や小さな規模のお店でも勝てる、というか集客出来るということですか?
何をもって勝ちとするかにもよりますが、ホームページは今の時代を効率よくスイスイッと泳いで行くためのベースになります。

小売・サービス業のお店がホームぺージを持つメリット

商売をする上で、ホームぺージは基本的に大いに役立ちます。ただし作り方や運用方法を間違うと無駄な投資となるので注意が必要です。

お店のベースが出来る

独自ドメインという信頼感をメリットに挙げることは良くあります。インターネット上に独自の住所を構えるので信頼感が増すというものです。
お客様の視点から考えると、たしかにオリジナルのホームぺージの存在は良いイメージとなり「信頼できるかな」と感じてもらえることが多いでしょう。ただ、それだけではなくお店側の視点から考えると見えてくるもっと大きなメリットがあります。それは、あなたのお店のベースが出来るということです。商売としての戦略を組み立てるためのベースです。
独自ドメインで運用するホームぺージがあれば、流行りのSNSやポータルサイトが廃れようが関係ありません。災害や新型コロナの影響による緊急事態などで店舗への来店が減っても対応できます。
ホームページにアクセス(お客様)を集めておけば、そこから自由に時代や状況に応じた新サービス等をアピールすることができます。

独自ドメインとは名刺などによく書かれている「https://〇〇〇.com/」の「〇〇〇.com」の部分のことですね。ちなみにこのサイトのドメインは「l-connect.jp」です。

自由に発信できる

新商品や新サービス、キャンペーンやセールなど、自由に発信できます。自分のホームぺージですから、基本的に何の制約もなく、有料オプションなどもなく、アカウント強制削除に怯えることなく自由に発信できます。
※公序良俗に反するような発信は当然NGです。

アメブロなんかでは、商材の販売や宣伝はダメみたいな理由で運営が記事を強制削除したりすることもありましたよね。

ブログも自由に書ける

ホームぺージにはブログを付随させることも出来ますので、独自ドメイン内でブログの運用が可能です。もちろん無料で。
アメブロやFC2などの無料ブログサービスの利用も良いですが、それらの流行り廃りや強制削除に怯えることなく発信することができます。
また、記事をひとつ書くごとに、ホームページのページ数が1ぺージ増えることになりますので、GoogleやYahooでの検索順位にも良い影響を及ぼします。

検索順位を上げるために行う施策を「SEO対策」といいます。ページ数の多さはSEO対策的にプラスの要素なんですね。

小売・サービス業のお店がホームぺージを持つデメリット

デメリットもいくつかあるのですが、一番気を付けるべきはホームぺージ制作時の初動です。初動を間違うと最初からずっと間違います。

初期投資が掛かる

初動を間違わないように制作するには最低でも30万円~の予算が必要になります。これは仕方がない部分ではあります。制作を依頼する際は、費用対効果を考え、きちんと計画を立ててから実行しましょう。
制作会社のサポートの充実度と制作費用は基本的に比例します。つまり、ホームページの企画・構成や文章の作り込み、画像の編集、ぺージ導線の設計など、サポートを削るほど費用は抑えることが出来ます。

費用を抑えるなら、その分だけ自分でノウハウを勉強・習得する時間が必要になるということですね。

維持費用が掛かる

こちらも仕方がない部分です。維持費とは、毎月のレンタルサーバーやドメインの更新料だけでなく、ホームページの修正や画像の差し替えに掛かる費用もそうです。
また、比較的費用が高く、二の足を踏んでしまうのが、ホームページの改善にかかる月額の費用です。
改善とは、どのぺージが見られているか?みんなどんな検索ワードでホームぺージを見つけているのか?などを調査(アクセス解析・分析と言います)して、それに合わせて改良していくことを言います。ホームページ運用のキモです
最初の数か月~数年(状況により差は出てきます)はキモの部分においては、制作会社に手厚いサポートをしてもらい、その間にノウハウを覚えて自分のモノにするというのが理想です。

制作費用や維持費用の安さだけに惹かれて激安制作会社を選択するのが一番の悪手って言いますよね。。

制作・運用会社との連携が必要

ホームぺージ制作後も、集客に関するノウハウを持った制作会社・運用会社と連携して改良を重ねる必要があります。先述したホームぺージの改善です。
ホームぺージの運用とは、文章の言い回し、画像の編集、問い合わせフォームの項目設定、ぺージレイアウトやボタンの位置の変更、ぺージの追加、ブログで発信する内容など、状況に応じて改善すべき箇所をどんどん洗い出して改善していく作業のことです。これには、制作会社・運用会社(専門家)との連携が必須です。

連携してサポートを受け、運営が安定してきたらノウハウも習得できて毎月の改善費用もいらなくなるという寸法ですね!

ポータルサイト登録だけじゃダメなのか?

ぐるなび、食べログ、ホットペッパーなど、すでに大きな市場が確立されているポータルサイトを利用するというのもひとつの選択肢ではあるのですが。

何かにつけて有料である

無料登録も出来るが、使い倒すには有料登録しないと厳しいというのはよくあることです。目立つ場所への宣伝広告は別途有料だったり、色々な有料オプションが存在したりします。

流行り廃りがある

栄華を極めて超有名になり、そこに登録すれば集客できる!というようなポータルサイトも、いつどうなるかわかりません。いつ閉鎖になるかもわかりませんし、新進気鋭の別のポータルサイトが現れるかも知れません。もし、登録しているポータルサイトがなくなってしまったら、またゼロから集客しないといけなくなります。

レビューや表示順位ばかり気になりだす

よく陥りがちなのが、レビューや表示順位が気になって仕方がなくなることです。それがサービスの質や接客の向上につながれば良いですが、変な方向に気持ちが向かってしまうこともありますので注意が必要です。

自身ではどうすることもできない力がはたらく

裏で良いレビューを買ったり、お金を払って不正に表示順位を上げたりなんてこともあったりなかったり、、もしそれを競合他社が利用したりしたら、こちらではどうすることもできません。
そんなことはいずれ発覚するに決まっているのですが、発覚するまでは不利益を被り続けるのでたまったものではありません。

使い勝手はそのポータルサイトに依存する

パソコンやスマートフォンでの見やすさは、巡り巡って来店数や問い合わせ数に影響してきます。しかし、そのポータルサイトのレイアウトや導線はこちらではどうすることもできません。「もっとこんな風な作りに出来れば良いのに!」というヤキモキした気持ちになることもあります。

SNSだけじゃダメなのか?

SNSだけではダメということではありません。それぞれのSNSの特徴を良く理解しておくことが重要です。

流行り廃りがある

ポータルサイトと同様です。それがなくなったら集客をゼロからやり直す必要があるという事実は実際に体験しないとその恐怖は理解しがたいとは思いますが、SNSだけで上手く行っているというお店も、そこは考える余地はあると思います。
SNSをまったく利用しないというワケではなく、ホームページというベースを持ちつつ利用していくということを考える必要があると思います。

利用者のみへの発信となる

SNSは、そのSNSを利用している人にしか発信できません。しかしながら、SNSを更新したら直接利用者に通知できるというメリットはありますので、それを大いに利用するのは効果的だと思います。
ホームぺージやそれに付随するブログを更新して、お店のことを全国に発信しつつ、SNSフォロワーにはより具体的な発信を行うなど、使い分けると良いと思います。

古い投稿が埋もれていく

SNSは新しい投稿がどんどん上部に表示されていき、古い投稿は下へ下へ埋もれていくという仕組み(タイムライン)のSNSが多いので、定番商品の紹介など、長期的に見て欲しい内容を投稿するのは不向きです。
それらは、ホームページに載せたりブログに投稿した方がGoogleやYahooの検索でヒットして、見込み客に見てもらえる可能性が高いです。

集客のためのあらゆる道具は使い方次第

SNSだけで集客できているお店も存在します。ポータルサイトだけで集客できているお店も存在します。大事なのは、あなたのお店の状況と照らし合わせて良く検討することです。

道具という言い方をしましたが、集客ツールという言い方もします。ホームページやSNS、ポータルサイト、ブログなどインターネット上で集客に利用できるもののことです。さらには、現実で配布するチラシやパンフレットなども集客ツールのひとつです。
これらは、何が良い、何が悪いということではなく、状況や時代に応じて使い分けるという考え方を持っておいた方が良いと思います。
まずは、商品やサービスの質の向上を目指し、ホームページでアピールする。それを世間に認知してもらうためにはどの集客ツールが使いやすいか。商品やサービスとの相性、オーナーやスタッフとの相性もあります。

自分のお店にはどの集客ツールが合っているのかをイメージして考えてみてください。相性の良い集客ツールは、きっとあなたのお店の力強い味方となります。

ホームページは必要か?無理に作らなくても大丈夫なことも。企業やお店にホームぺージは必要なのか?どんな時に必要?不要なパターンもあるの?制作業者のセールストークを聞いていると「必要なのかなぁ?」と感じる。たしかに知り合いの企業はほとんど持っている。ウチはどうすればいいの?そんな方へ向けた記事です。...